おはようございます。みツばチです。
何とかカードも手に入れて、いよいよ本格的に実戦に入ろうと意気込んでいるところ、もうちょっとだけお付き合いください。
ビギナーがついついやってしまう失敗についてご紹介いたします。
とはいえこれはベテランになっても常に気をつけておかないと、ついうっかりやらかしてしまう可能性が非常に高い落とし穴。
私もいまだに罠に引っかかりそうになっている自分に気づいて、崖っぷちで踏みとどまることが多々あります。
そんな、占い師が陥りやすい危険を書いていきますね。
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依頼者に媚びないこと
以前にも書いたことがあると思いますが、並んだカードから読み取ったことを捻じ曲げてでも依頼者が喜びそうな結果に持っていくのは絶対にやめてください。
最初はそれで好かれることもあるでしょうし、好かれれば何度も声をかけてもらえるでしょうから、一見なんの問題もないように思われます。
けれど長期的に見るとまったくの逆効果です。
もちろん、良い結果が出ているのであれば、良いキーワードが並ぶのも当然のことなのですが……人と言うものは、あまりに都合の良い言葉ばかりを聴かされたら疑心暗鬼になったりもするもの。
ましてやカードが示した結果を無視して、おいしい言葉ばかりを聴かされていたらどうでしょうね?
転職をしたい、と言う依頼者に対して
『転職はまだすべきじゃない。準備不足だから、転職を望むのなら万端整える必要がある』
という結果がでているのに、『好きなようにして大丈夫!ぜんぜん行ける!善は急げっていうし、今すぐにでも!』なんて言ったらどうなるか。
占いを信じて何も準備しないまま仕事をやめてしまったら?
すぐに次の仕事が見つかるつもりで辞めたから資格も持ってない。
前の職場から逃げるように辞めてしまったから同系列の職にはつけそうもない。
大丈夫って言われたのに……。
こんなことになってしまったら、もう絶対に依頼が来ることはなくなりますよね。
それどころか、騙されたー!なんて言いふらされたら。
依頼者を喜ばせたいのであればその場限りのおべっかではなく、誠心誠意相談に乗りましょうよ。
依頼者の親に、子に、親友になったつもりで、共に暗闇を抜けましょうよ。
好き嫌いは忘れよう
あなたにはあなたの主義主張があるし、あなた流の正義だってあると思います。
けれど、鑑定に入ったらそれはすべて押さえ込んでください。
たとえ依頼者がどんなことを相談してきても、です。
あなたの感性では許しがたい、容認しがたい人間関係の悩みかもしれません。
あなたから見れば『そんなことで?!』と笑い飛ばしてしまいたいような小さな悩みかもしれません。
けれど、依頼者たちはその事柄に真剣に悩んで悩んで、そうしてここに来ているんです。
右も左もわからない袋小路から抜け出したいと思って占いにすがりに来たんです。
どんな悩みでも受け入れてあげてください。
そして、決して『あなた自身の感情や価値観でアドバイスをしない』ということを厳守してください。
依頼者は『占い結果』を聞きに来たのであって『あなたの個人的な意見』を聞きに来たのではありません。
私が駆け出しの頃にもこんなことがありまして。
そのときはたまたま、昔からの友人の悩みに対して占っているときでした。
恋愛運といいましょうか、奔放すぎる恋愛遍歴を持ちながら結婚し、今でも幅広い恋愛レベルを落とすことが出来ない。
夫も好きだけど彼氏も好きで、他に気になる人がいるんだけれど、その人との相性はどうかしら……というような。
どうも私個人としてはこういうカジュアルな恋愛感情にたいしてあまり良い印象を抱けなく、ついつい『不倫はいかん。あらためなきゃいかんよ!』と古風に説教じみたことを口走ってしまったとき。
『わかってるけどさ。それあなたの意見だよね?わたし、人からなんて思われるかってことくらい知ってる。だからあなたの意見なんて今更必要ない。わたしはね。占ってもらいに来たのよ』
これはまさに占い師にとっては忘れちゃいけない真理でした。
内容がなんであろうとも、どんな状況であろうとも、占い師自身の好き嫌いは依頼者には関係ないこと。私情を持ち込んではいけなかった。
古くからの友人であったがゆえに、はっきりとそれを言葉にして伝えてくれた。
けれど、初めて顔をあわせた依頼者であったなら……この友人と同じようなことを感じたとしても、こちらに教えてはくれなかったでしょう。
占い師とは、カードや命式表やルーン文字の組み合わせから冷静に現状を判断して、依頼者に最適な道を共に探すのが仕事。
個人的な感情や正義によって鑑定結果を読み間違えたり、捻じ曲げて伝えてしまっては『師』を名乗る資格なんてないですよね。
けれどこれは熟練占い師でもうっかりやってしまう危険な罠です。
ここを読んでくださった初心者さんたちは、罠に気づけてラッキーだと思って実践していただけたらと思います。
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数打ちゃあたるというわけではない
初めてのカードを手にしたとき、いくつのカードを見ましたか?
魅力的なカードをたくさん見つけましたか?
あれもこれも欲しくなりませんでしたか?
そうやって、いつの間にか手元に何組ものカードが集まってはいませんか?
まさに私がそうでした。
手当たり次第、キレイなカードを見つけたら買い、珍しいカードを見つけたら買い……手元にあれば見せびらかしたくなるのが人と言うものでして。
そもそも自慢のカードを不特定多数に見せたくて占い師になった私ですから、レアなカードを手に入れたらとにかく見せたいんですよ。
なので、一時期たくさんのカードを傍らに積み上げて、鑑定前に依頼者に『どのカードで占って欲しいか選んでもらう』ってなことをしていました。
今思えば、なんてなんて恥ずかしいことをしていたのか。
だってそうでしょう?
依頼者からしてみたら、選んだカードによって結果が変わるの?じゃあどれを選べばいい結果が出るの? 結果が同じならカードなんてなんでもいいよ!って、思いますもんね。
カードを見たってわからない。だからわざわざ占い師のところに来てるのに。カード選べって、どれでもいいよ。そんなことより早くやってよ。
……そうなりますよね。そうなんですよね。
たとえば喉がカラカラになってるときは、コップ一杯のお水が欲しいですよね。
なのに、大きな水瓶をかかえて
『どのグラスにそそぐ?ワイングラスとー、ロックグラスとー、マグカップとー、ああ、どれに注いでも量はおなじよー』
こんなこと言われたら、『どれでもいいからはよ注げー!』ってなりますよね。
いやはや、なんてみっともないww
真剣に悩んで相談に来た依頼者にとっては、ここでの選択なんてまさに余計なものでしかない。
こんな失敗はなかなかないとは思いますが、カード顕示欲もほどほどにね……というお話です。
けれど、新しいカードを手に入れることはモチベーションを保つことにも繋がりますし、気分で扱うカードを変えるのも悪くはないと思いますよ。
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おまけのチラ見せカード

前回のブログに書いた笠井あゆみさんがイラストを手がけたタロットです。
タロットで和風……はいくつかありますが、このなんとも言えない妖艶な魅力につられて使ってました。
悪魔のカードがね、怖くないので好きでしたよ。
この頃から『みツばチの占いは当たる』と言われ始めたので、わたしを導いてくれたカードだと思っています。
カードサイズは大きいですが、幅が細身なので女性の手でもシャッフルしやすいのではないでしょうか。
ただ、小アルカナはトランプのようにシンボルが並んでいるだけなので、カードの意味を全て把握するまでに時間が掛かるかもしれません。
大アルカナのイラストも独特の世界観なので、中級者から上の人向けか、コレクションアイテムかも?
白無地の予備カードが2枚付属してるのは斬新。